当園は、幸いなことに
両親ともに健在で、【家族労力】で作業の大半をこなしています。
とは言え、両親ともに【70代】。
将来的な【家族労力の低下】を意識して、
最善だと考える【適正面積への縮小:『改縮』】を、
推し進めるべく準備しています。
各園地毎に植栽された樹の【樹勢】etc.を確認し、
園地毎に【秋冬期】の作業内容を【数字化】し
資料化しています。
改縮【2017】は、
例年以上に【園地縮小】の手を加えます。
資料化した内容を中心に、『改縮【2017】』について以下に記します。
壱. 園地別状況把握【葉月】
先代【両親】が、築き拡張してきた【栽培園地】は、
最盛期には、【約3.5ha】に至っていました。
※梅の栽培面積は、【約3.0ha】の状況でした。
数年前より、
梅の価格低迷による経営状況悪化etc.もあり、
◆条件悪園地の【廃園/縮小】
◆紫宝梅『ミスなでしこⓇ』への改植
を施行した結果、
現時点で、梅の栽培面積は【約2.4ha】へと
縮小しています。
近い将来【5~10年先】を考えると、
更なる【適正面積への縮小】を進め、
経営を改める必要がある…と考えています。
【適正面積への縮小】を『改縮』と命名し、
2017秋冬期を前に作業計画を作成すべく、
園地現状の【データ化】を図りました。
最盛期【約3.5ha】あった際の作目は、
8割強が『南高梅』栽培しており、
漬け梅主体で農業を営んでました。
◆梅干し価格の低迷
◆梅干し選別方法の高度化 の流れから、
【漬け梅主体】⇒【加工原料出荷】に趣きをおいた
経営形態へと移っています。
【土用期間】を中心とする【干し期間】内で
『梅干し作業』を終えらせる為
漬け梅量を調整する体制をとっています。
【反収穫量】<【反収益額】を高める事を
最優先と考えて、
紫宝梅『ミスなでしこⓇ』への【改植】を進めつつ、
条件悪園地の【廃園】を施用する事で、
梅の栽培面積は、
【約3.0ha ⇒ 約2.4ha】へと
適正面積への縮小を実践しています。
2017秋冬期は、
◆密植園地の【交配樹】間伐
◆生育不良樹/枯死樹の伐採対応
◆条件悪園地の縮小【廃園】
◆『ミスなでしこⓇ』収穫作業と重複する
『南高梅』手取り園地の【縮小】
を、今まで以上に推し進める計画を立てています。
当園としても、
両親の高齢化に伴う【家族労力】低下を充分意識し、
個人として考える適正面積【2ha以内】を
数年内に実現させるため、
『改縮:適正面積への縮小』を実践する所存です。
弐. 改縮【小梅&古城】
『小梅』&『古城』については、
◆JA紀南 専作品種『パープルクィーン』栽培
◆小梅品種【白王】のネット収穫&漬け込み
◆『古城』の手取り収穫
で、【約20a】を栽培しています。
改縮【2017】では、
以下の点を考慮して、対応予定です。
◆『パープルクィーン』園地【密植樹】の間伐
◆『白王』成木化に伴う、一部園地の間伐
◆樹齢30年超の老木『古城』の栽培終了【伐採】
現在、小梅品種は【成木】へと成長しています。
小梅品種の【手取り収穫】を考慮して、
低樹高・高収穫な【樹形】の剪定に努めます。
参. 改縮【紫宝梅:ミスなでしこ】
紫宝梅『ミスなでしこⓇ』については、
転作・改植を進めた事で、
ほぼ適正面積まで拡張しています。
◆手取り収穫を意識して平坦園地に植栽
◆目標生産量【10t】を意識した栽培面積拡張
◆早期収穫実現/南高梅交配目的で、
一部の『南高梅』に高接ぎを実施
以上の結果、【約67a】を栽培しています。
改縮【2017】では、
以下の点を考慮して、対応予定です。
◆粗悪系統 ⇒ 優良系統 への【改植】実施
◆早期収穫目的の『高接ぎ樹』の伐採 ⇒ 役目終了
◆密植園地の【幼木⇒成木化】に伴う【間伐】
数年前より、粗悪系統【縮小】により、
優良系統への絞り込みが進んでいます。
系統特性の経過確認を終え、
【密植植栽】園地に対する【間伐】を意識して、
低樹高・高収穫【樹形】の剪定に努めます。
四. 改縮【南高梅】
『南高梅』については、
転作・改植/廃園を進めた事で、
適正面積への【縮小】を進めています。
◆手取り収穫園地の縮小/転作
◆目標生産量【25~30t】に栽培面積調整
◆長期的計画を意識し、園地【若返り】を図る
以上の結果、現在【約170a】を栽培しています。
改縮【2017】では、
以下の点を考慮して、対応予定です。
◆劣樹勢樹/生育不良樹の【伐採】対応
◆紫宝梅と重複する手取り園地の【伐採縮小/廃園】
◆密植園地【間伐】による、成木樹の充実
将来を考えると、
未だ【適正面積<栽培面積】の状況です。
【家族労力】が確保できる【今】より、
思い切った【園地縮小】を実施して
目標達成させる所存です。
※拡縮【2017】の計画内容から
【単年】で実施できるコトではないので、
3~5年を有して、計画的に作業実施予定です。
五. 改縮【2017】の結果予想
2017年産『南高梅』は、
産地全体が【不作/小玉傾向】の生育状況から、
前年の2倍近い販売価格で取引されました。
当園は、数年前より実施してきた【園地若返り】が
功を奏して【前年並】の生産量となってます。
最盛期が短命な梅栽培においては、
栽培樹の【樹齢調整】が大きく生産量を左右します。
今後、当園としては、
『紫宝梅』主体の栽培形態へと変貌する予定です。
成長記を迎える『紫宝梅』の生産量を意識しながら、
栽培園地の改縮に努めたい…と考えています。
南高梅の【収益獲得手段】は、
【白干し:梅の一次加工】だけでない…と思います。
年間の作業周期を意識し、適正漬け込み量とする上で
◆収穫期/干しタル詰め期の二重【人件費】軽減
◆干し期間ズレ込みによる、剪定作業etc. の不充実
◆真夏期の【干し作業】による作業&収益確保
◆加工原料出荷/梅一次加工出荷への
最適収穫期/適正園地/適正等階級の割り出し
◆加工原料/梅タル時の【平均販売価格】割り出し
による適正販売方法の確立
以上の点を考慮しながら、
現時点で【収入】の主軸となる『南高梅』に対して
理想的な出荷振分を実現し、
効率良く収益獲得に努める所存です。
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 00:09)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 04:09)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 04:11)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 04:13)
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