


紫宝梅『ミスなでしこⓇ』の、
2016シーズンも無事終了しました。
収獲・販売シーズンを終えて、
『ミスなでしこⓇ』に関する【2016レポート】を
情報発信したい…と考えています。
【生育の巻】/【販売の巻】の2巻構成で2回にわたって綴りたい…と思っています。
今巻では、紫宝梅『ミスなでしこⓇ』の生育関連
【階級分布】/【収穫配分】/【園地別予想実績】について綴ってます。
壱. 収穫予想・実績状況
当園の『ミスなでしこⓇ』栽培面積は、約60a
【新植:215本】/【高接ぎ:14本】で構成されています。
【高接ぎ】については、間伐・伐採を進めている為、
実施している2園地については、昨年比で【減収】している状況です。
そのため2016生産量は、【昨年比:102.3%】に留まっています。
当園では、事前相対取引による販売を実施している為、
園地別に生産予想量を打ち出して、ズレが生じないように心がけています。
本年の予想量に対する実績量は、【96%】
まずまずの予想結果であったと感じています。
しかしながら、新植園地予想が全て予想を大きく下回っています。
南高梅と比較して【小粒】である『ミスなでしこⓇ』は、
生産予想を立てる際に、南高梅の着果生産予想量の【7割イメージ】が、
適切な生産予想量の打ち出し方であると感じています。
弐. 収穫配分グラフ


当園では、2005年に誕生した紫宝梅『ミスなでしこⓇ』の早期収穫実現の為、
【高接ぎ】の手法を用いています。
その後【新植】を実施しながら、栽培面積の拡大を図っています。
一昨年より、生産物の品質向上を図る為、
【高接ぎ】の間伐及び、色悪系統の伐採を進めています。
その影響から、
◆ 2015産【約1.3t】:【新植】と【高接ぎ】の生産量がほぼ同数【1:1】
◆ 2016産【約1.3t】:【新植】が【高接ぎ】生産量のおよそ3倍量【3:1】
といった内訳となっています。
新植樹は、果実着色の優良系統を選抜して植栽しています。
そのため、前年に比べて品質向上につながっています。
ただ、【高接ぎ】樹の間伐・伐採の影響から、『生産量UP』につながっていない状況です。
弐. 階級分布グラフ


上記グラフは、
『ミスなでしこⓇ』2016階級分布グラフです。
本年の梅は、5月の高温&小雨の影響から、
【小玉傾向】なのが特徴です。
『ミスなでしこⓇ』についても、
同様に昨年階級分布【右図】と比較して、
【やや小玉傾向】なタマ流れとなっています。
2016の階級分布の特徴としては、
【色悪系統の縮小】/【色悪秀品果実の梅干し原料利用】の対応により、
【破棄】の割合が、【前年比:半分以下】となっています。
秀品として青果流通しているのは、約75%
残る25%は、キズ果 :【自家製/加工原料】
完熟落果:【梅干し原料利用】
色悪果 :【破棄/秀品は梅干し原料利用】
をしている状況です。
【色悪果実】の縮小対応と共に、
キズおよび完熟落果の果実の【有効販売】につなげる対応に早期対応すべき…だと感じています。
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