立春【2/4】を迎える頃に開花するため、
梅の花は『百花の魁』と表現されます。
『梅【ウメ】』は、
日本で古来より親しまれている花の1つです。
和歌山県の紀南地方にある当園周辺では、
立春を迎えると梅の花が一斉に開花して、
辺り一面を『白銀の世界』に色づかせます。
そんな白梅を表す和色に『白梅鼠』があります。
『白梅鼠:しらうめねず』を、【春色】に認定しました。
壱.『鼠色』の雑学
『鼠色【ねずみいろ】』とは、
一般的に『グレー系【灰色】』全般を指す色とされ、
江戸時代初期に登場した表現とされています。
平安時代頃、【グレー系】の色表現は
『鈍色【どんいろ】』が利用されていました。
ただ、【喪】を表す色として愛好されませんでした。
江戸時代初期、戦乱の名残から、
火事や火葬を連想させる『灰色』が敬遠された事で、
『鼠色』の色名が登場したと言われています。
その当時、
庶民が憚り【はばかり】なく着用できる色は、
【茶色/鼠色/藍色】系とされていました。
町民が工夫して編み出した【茶系/鼠系】の
多色な染色バリエーションを『四十八茶百鼠』と
言われました。
【四十八/百】共に、沢山という意味合いで、
実際のところ、【茶系/鼠系】の両色いずれも、
表記数字以上の色名が存在したようです。
『白梅鼠【しらうめねず】』も、そんな中で誕生した
染色の1つでは…と思われます。
『白梅鼠』以外にも、
【梅】にまつわる『鼠系』が存在しています。
弐.『梅【ウメ】』の雑学
梅【ウメ】は、バラ科サクラ属の落葉高木です。
花芽は基本1節に対して1個で、
毎年【立春~雨水】頃に基本5枚からなる花弁を、
発葉する前に開花させます。
なので『春告草【はるつげぐさ】』とも呼ばれます。
立春を待ち構えたように開花始めを迎える事から、
『梅は百花の魁』と表現されます。
◆意味: 一年の始めに一番最初【魁】に咲く
花は【梅】である
『梅暦』と呼ばれる言葉もあり、
梅が咲いている事を気付いた時点で、
その人にとって【春の始まり】とする事のようです。
梅の花色は、白/ピンク/紅とありますが、
『南高梅』を代表とする【実梅】は、
いずれも【白色で5弁の花】を咲かせます。
梅花の【咲き始め/咲き終わり】を示す表現は、
◆花始め :ほどける
◆花終わり:こぼれる
と梅花の個性を表して言いまわしされてます。
『菅原道真』が梅をこよなく愛したことから、
学問の神【天神】のシンボルに『梅家紋』が
用いられ始めたとされています。
梅の家紋『梅枝丸』
参. 『梅花』にまつわる言葉
『松竹梅』
日本古来より【めでたいモノ】で祝いの景物とされる
松/竹/梅の3種の植物を指します
『梅』が選ばれた背景には、
冬の寒さに耐えて美しい花を咲かせる事 で、
【門松飾り/歳寒の三友】が由来と言われています
『桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿』
春先に咲く代表的な桜・梅の栽培上の注意を示す言葉
梅の樹:強剪定【伐る】事の重要性を示しています
◆かなり切り詰めないと樹形が雑然となり、
実の付きが悪くなる
◆枝の更新を図らない事への注意喚起
花芽が年々枝先へ移動した結果、枝が枯れ込む
結果枝が少なくなり、実の収穫が安定しない
四. 『梅の花言葉』
梅花には、
どんな相手に贈るにもオススメな7つの【花言葉】が
存在するようです。
①高潔:寒い中【凜】として美しい花を咲かせる様
②上品:寒さに耐え、甘い香りを漂わせる花の様
③忍耐:寒い中を【耐え抜き】花を咲かせる様
④忠実:『菅原道真』の【飛梅伝説】のいわれから
⑤独立:梅の花芽が、1節1個で独立して咲き誇る様
⑥気品:白梅の【凜】として咲き誇る様
⑦艶やか:ピンク色や紅の梅花のあでやかな美しい様
当園としては、相手に応じて、
【立春】の期間に『梅の花枝』をプレゼントする事を
オススメします。
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lxbfYeaa (土曜日, 07 5月 2022 22:20)
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lxbfYeaa (土曜日, 07 5月 2022 22:22)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 01:07)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 01:57)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 01:59)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 04:35)
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