冬至.28 『温州みかん』レポート【2016】


早生温州みかん【レポート2016】 和×夢 nagomu farm 

当園では、約50aの柑橘を栽培しています。

そのうち『早生温州みかん』の栽培面積は、約35a

2015年時点では、【227本】の植栽を確認しています。

 

樹上で完熟させて収獲する【木熟収獲】をしている

事も関係して、隔年結実【2年に一度の着果】する

生育となっています。

 

全国的にも、温州みかんの隔年結実が起きており、

本年産は、表裏のある作柄の【裏年】にあたります。

 

2016年産温州みかんの【収獲/出荷】作業が一段落しました。

一段落した機会に、各種情報をデータ化しました。

前回裏年【2014年】データと比較検証し、

色々とレポートを綴っています。

壱. 収穫データ比較

園地エリア別収獲分布図 和×夢 nagomu farm

当園の柑橘園地は、

大きく分けて【4つのエリア】に大別されます。
『夏柑あと【上/下/背】』と『晩柑あと』の4エリアです。

 

【裏年】にあたる本年は、

『晩柑あと』主体の着果構成となっています。

近年の【カミキリムシ幼虫】による枯死原因による、

着果対象樹の激減により、

2016収穫量は、前回【裏年:H26】と比較して、

【約57%】に大幅激減しています。

 

2016年の生育調査はできていませんが、
◆枯死本数は、毎年【十数本】で、全体の5~15%

◆育成中の小木本数【全体の約1/5】
◆成長途中で未着果の幼木

 

以上の状態から、全体植栽本数の【約1/4】程度の

【50~60本】が着果対象本数となっています。

着果状況分布【H27】 和×夢 nagomu farm

※着果対象本数の減少理由

 当園の温州みかんは、【木熟収獲】をしてる為、

 収獲した翌年は未着果となる『隔年結実』が生じています。

 また、近年【カミキリムシ幼虫】による食害で、

 毎年十数本単位で【枯死】してる状況です。

 

 枯死した箇所は、苗木を新植対応していますが、

 柑橘は、販売できる果実が着果するまで十数年の

 期間を要します。

 その影響から【着果本数率】は減少しています。


弐. 階級分布グラフ

H28年度早生みかん階級グラフ 和×夢 nagomu farm
H26年度早生みかん階級グラフ 和×夢 nagomu farm

当園では、

『ちぃちゃいおみかん【甘ちゃん。】』として、

3S~2Sサイズのモノを利用して、販売対応しています。

一般的な柑橘農家に比べて、着果過多にする事で、

【着果ストレス】を利用して、

糖酸度をクリアする【小玉果実】を育成する手法を

取っています。

 

本年産は2014年産に比べ、

【初期の摘果調整】で、【着果過多】を意識して

着果果実を多く残したので、

果実サイズは【小さめ】で移行しました。

◆9月以降の【定期的降雨】

◆【果実肥大の液肥防除】

で望ましいサイズ分布&着色度になっています。

 

初期の【摘果調整】が【+:プラス】に働いて

【浮き皮】etc.の【ハネ果】の発生に繋がらなかった

ように感じています。

また、本年は【適期防除】だったのか、

【黒点病果実】が少なかったのが大きく影響していると感じています。

 

※【ハネ】:サイズ込【並】/格外/ジュース  

等階級分布積み上げグラフ【H28】 和×夢 nagomu farm

参. 出荷分布グラフ

枯死多発による状況から、

着果対象本数激減による【収穫量減少】が

明確にデータ上に出ています。

前回裏年【H26】比【約4割減】の収獲状況です。
幸いな事に、

◆過去の【個人注文】が減っている

新規の【甘ちゃん。】が注文増加

の状況から、

【個人注文】は、一昨年と【横ばい状態】です。

 

【小玉傾向】の玉流れだったことで、

『JA出荷【別注】』主体の出荷体制となり、

『JA出荷【完着】』出荷量は少ない状況です。

 

現状でも、【カミキリムシ幼虫】による枯死は

例年多発しています。

前回裏年【H26】比で、

【約4割減】の傾向が継続した場合、

次回裏年【H30】時は、『約1.5t』の収穫量まで激減する事が予想されます。

 

柑橘新植苗木の着果は、非常に時間を要します。

枯死本数を抑える努力をもっとしないと…と感じた

データ分析でした。