小雪 秋植え【2016】レポート


秋植え【2016】レポート   和×夢 nagomu farm

果樹栽培は、単年計画ではなく長期的な栽培計画で

園地設計をする必要があります。

 

果樹の苗木の植え付けは、

一般的に【秋植え】/【春植え】の2つの時期に

行われます。

 

今後の長期計画を踏まえた、2016年【秋植え】を実施しました。

複数作目にわたる植え付けを実施した、『秋植え【2016】』についてレポートします。

壱. 果樹苗木【秋植え】とは?


果樹の苗木の植え付け時期は、

◆秋期:11月下旬~12月上旬

◆春期:3月中旬~4月中旬

の2期が適期だと言われています。

 

自家育成の苗木ではなく、苗木購入する際には、

秋期植え付けの方が、優良な駅を確実に入手できる点

から秋植えを勧められてる情報を拝見します。

 

秋植えのメリットとしては、

活着【根が土に根付く】が早く、翌春の発育が良好に

なる事が上げられます。

しかし、注意点として、冬の凍害対策が必要である

当園は、和歌山県南部の温暖な気候である為、

冬の凍害に注意するより、活着&生育良好な【秋植え】

にて、果樹定植を図っています。

 

苗木植え付けの際は、

天気予報で翌日【雨天予想】に実施する方が、

定植後の降雨により、充分な灌水効果が得られるため、

【雨前定植】は、農家の間で割と行われています。

植え付け方法

壱. 植穴を掘る

     直径80cm程度/深さ50~70cm程度

   その際、掘り土に

     完熟堆肥・リン・石灰を混用した方が、

     なお良い

 

弐. 植え付ける苗木の管理

     根部を水に浸して吸水させてから

     すぐに定植するのが望ましい

     根部を、風や直射日光に当てると、

     乾燥し枯死する原因になるので注意する

 

参. 植え付け方法

     根を放射線状に広げて根に細かい土が

     密着するように心がける

     土をかけたら、土を足で軽く踏みつけて

     多量の灌水をおこなう

 

四. 植え付け後の処理

   落葉果樹については、着葉した葉を

   全て落として、葉の蒸散をなくす

     地面乾燥を防ぐため、敷きワラしたり

   根が動かないように支柱で固定する 


弐. アーモンド並木【扁桃線】


扁桃線【A20】 アーモンド並木 和×夢 nagomu farm

土手より野菜園地を挟んだ場所にある当園の園地

この土手は、中高生の【通学路】であり、

熊野古道【万呂王子】~三栖廃寺跡へのアクセスとして

利用できる道です

 

土手より一筋に並んだアーモンド並木を作りたい…

そんな想いから、『扁桃線【A20】』に取り組んでます

扁桃線【A20】 2016.11.23時点 和×夢 nagomu farm
扁桃線【A20】 2016.11.23

 

◆20本のアーモンド並木通りなので、【A20】

◆アーモンド【扁桃】が線に並ぶので『扁桃線』

と命名し育成に努めてます

 

果樹栽培において、【枯死/生育不良】はつきものです20本の内4本が対象樹となり、【破線】状態でした…

今回の【秋植え】の定植により、

アーモンド並木はようやく【実線】になりました


参. Base N【植え替え】


紫宝梅『ミスなでしこⓇ』の原木を植栽する園地を

『Base N』と命名し、園地形成に努めています

 

『Base N』の【N】は、
◆【N】adesiko:ミスなでしこⓇの原木植栽

◆【N】uts:アーモンドを主体としたナッツ栽培園地

◆【N】ew :新たな作目への挑戦

そんな意味合いを持たせています

 

アーモンドの栽培主軸を

『扁桃線【A20】』へ移行するに伴い、

【新作目】苗木に植え替えを施しました!

 

5本のアーモンド定植場所に対して、

◆ヘーゼルナッツ×1

◆蟠桃【八重咲き】×2

◆カルシウムの木×1

◆ルビースィート【林檎】×1

に植え替えを実施しています


 

『作目別植栽数』をグラフ化してみました

『ミスなでしこⓇ』と『アーモンド』の2枚看板

に加えて、多種にわたる作目となってきました

 

試験的に植栽してる作目から、

将来を担うモノの誕生を期待しています

Base N作目別植栽グラフ 和×夢 nagomu farm

蟠桃×2
蟠桃×2
ヘーゼルナッツ
ヘーゼルナッツ
カルシウムの木
カルシウムの木
ルビースィート
ルビースィート

四. 『三栖廃寺跡』隣接園地 植栽


花梨【カリン】新植 和×夢 nagomu farm

三栖地区には、史跡『三栖廃寺跡』があります

そんな史跡に隣接した場所にも、当園園地があります

 

本年秋、小梅を植栽していた当園地を伐採しました。

2~3年の間、検討を進めて果樹苗木を植栽しよう…

と考えています

 

今回の【秋植え】で、

『三栖廃寺跡』に隣接する畝へ、

『花梨【カリン】』を13本一列に植栽しました

昨年より1年間育成した花梨苗は、

育成当初【10cm程度】の樹高が、現在【150cm】程度

まで大きく成長しています

 

将来的に、『三栖廃寺跡』の【花梨:カリン】として

何か情報発信できれば…と考えています


五. まとめ


冒頭でも触れましたが、果樹栽培は、単年育成ではありません

10~20年を見据えた園地形成計画を立てて、苗木植え付けする必要があります

 

今まで、農業経営を支えてきた『南高梅』は、

【生産過剰期】に達しており、今までのような収益を見込めない状況です

【梅】は、生産者品質により【価格差】が付きにくい作目です

その為、反収量を上げる努力をしながら収益を上げる取り組みをしてきました

しかしながら、【収穫量を上げる事=雇用人数を増やす】事にも繋がります

現在の梅平均価格では、生産量増大が1つの対応策ではないのでは…と感じています

 

まだまだ『南高梅』の収益に頼りつつ、今の間に【次世代の作目模索】に取りかかり

果樹農家として生計を継続させたい…と考えています