七月七日は、言わずと知れた
『七夕』になります。
『七夕』は、
笹の葉に【願い事を記した短冊】を中心とした
『七夕飾り』を装飾し、星に願う
古来より続く日本の祭り行事の1つです。
和色では、
【笹の葉】のような青味のある薄緑色を、『笹色:ささいろ』と呼ばれます。
七夕をイメージする和色『笹色』を、【夏色】と認定しました。
壱.『笹色』の雑学
『笹色:ささいろ』とは、
【笹の葉】のような濃く青光りする色を指します。
また、濃い紅色が乾いて黒色を帯びて青く光る色に
ついても『笹色紅』と表現されます。
『笹色紅』とは、
江戸時代後期に、花街の女性の間で流行した口紅です。
紅花から赤の色素を取り出す際、
麻を使うと【高純度の紅】が取り出せます。
その紅は、
◆薄く伸ばして塗ると優しい赤に
◆何度も塗り乾かすと、玉虫色【メタリックグリーン】
の発色が生まれる
高純度の紅を塗り重ねたときだけ、
【笹色紅】の発色が生まれるので、【豊かさの象徴】と
して、当時の女性の間で流行しました。
※『笹色紅』は、
浮世絵師 歌麿作『深川の雪』etc.で確認できます
弐. 『七夕』に関する雑学
日本で古来より7月7日に実施される『七夕』は、
◆日本の神事であった【棚機:たなばた】
◆織り姫&彦星伝説
◆中国より伝来した【乞巧奠:きこうでん】
が合わさったモノと言われています。
【棚機】とは、
日本の禊ぎ行事の1つです。
乙女が着物を織って棚にそなえ、神さまを迎えて秋の豊作を祈ったり人々の【けがれをはらう】もの
選ばれた乙女は『棚機女:たなばたつめ』と呼ばれ、
水辺にある機屋(はたや)で、着物を織りました。
着物を織るのに使用されたのが、【棚機】と呼ばれました。
現在の『七夕』は、その当て字だと言われています。
【織り姫と彦星伝説】とは、
琴座【ベガ:織女星】は、裁縫の仕事 ⇒織り姫
鷲座【アルタイル:牽牛星】は、農業の仕事⇒彦星
を司る星と考えられてました。
この二つの星は、旧暦7月7日【8月20日頃】に
天ノ川をはさんで最も輝いて見えることから、
中国でこの日を一年一度のめぐりあいの日と考えられた。
【乞巧奠】とは、
中国の行事で、7月7日に【織女星】にあやかって
はた織りetc.の芸事の上達を星に祈りを捧げる風習
七夕行事は、
江戸時代に【五節句】の1つとなりました
五色の短冊に色々な願い事を書いて
笹竹に吊して星に祈るお祭りとなっています
参. 『短冊』と『七夕飾り』の雑学
『七夕』で【5色の短冊】にお願いを書くようになったのは、
◆厄・災いの おはらい
◆無事の感謝
◆健康を願う
を半年に一度行う風習が、短冊に記すようになり、
中国の『五行説』の色に当てはめて5色になったとされています。
その際、【黒】⇒ 最上の色【紫】
【青】⇒【緑】:日本では、緑を【あお】を呼ぶ
「五行説(ごぎょうせつ)」は、
人間が真面目に生きて行く意味である『五徳【仁・礼・信・義・智】』をあてはめられてます。
◆木【仁】:徳を積む/人間力を高める
◆土【礼】:父母や祖先に対する感謝の気持ち
◆火【信】:知人・友人を大切に思う気持ち
◆金【義】:義務や決まりを守る気持ち
◆水【智】:学業の向上を願う気持ち
また、『5色の短冊』には、
『七夕』の【夜と星のイメージ】にちなみ、5色それぞれに当てはめられています。
※出典:きになるあれこれ。【七夕飾りの意味と五色の短冊】より抜粋
『七夕』では、笹の葉へ【五色の短冊】以外に【様々な七夕飾り】が装飾されます。
『七夕飾り』それぞれには、以下の意味合いが込められているそうです。
◆折り鶴 :家族が長生きするように
◆投網 :豊漁になるように/食べ物に不自由しないように
◆吹き流し:織り姫のように機織が上手になるように
◆提灯【屑籠】:整理整頓/モノを粗末にしないように
◆紙衣 :裁縫の腕が上達するように
◆巾着 :お金が貯まるように
その他の『七夕飾り』としては、
織り姫&彦星 / 星飾り / 笹の葉 / 貝飾り / 菱飾り etc.
があります。
※出典:きになるあれこれ。【七夕飾りの意味と五色の短冊】より抜粋
コメントをお書きください
lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:24)
1
lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:26)
1