当園で生産する紫宝梅『ミスなでしこⓇ』は、
数年前より【色悪系統】の伐採・縮小に努めてます。
2016時点では、一部【高接ぎ樹:数本】以外は、
優良系統樹となり、着色向上を図る【メイク:摘心処理】
を施さない『すっぴん勝負』が可能となってます。
【メイク:摘心処理】に関する説明と、なぜ『すっぴん勝負』なのか… の観点と、
4月下旬時点の着果量推移について、以下にご説明します。
壱. 【すっぴん】勝負
当園の紫宝梅『ミスなでしこⓇ』は、2016時点で
◆新植樹:215本
植栽していた【色悪系統】を全て抜根し、
『優良系統』のみの植栽となっています
◆高接ぎ樹: 14本
【色悪系統:8本】が現存しています
【色悪系統】は、
・元々着色度が低い
・葉芽が早く発芽する為、日照が得られにくい
そんな状況から、摘心対応未処理で生産すると、
満足できる着色度に満たない果実が多く発生します。
その為、果実に日光が当たるように、
果実に被さる葉や新芽を刈り取る【摘心処理】を
4月と5月の2回実施します。
当園では、【摘心処理】を『メイク』と呼んでいます。
昨年産までは、全ての樹に対し『メイク』を施してました。
ただ2回の『メイク』を施すと、『ミスなでしこⓇ』は、
やや樹勢が弱い為、木の生長や着果量に影響している…
と感じていました。
【優良系統】については、
『すっぴん【摘心未処理】』でも、
・元々着色度が高い状態で成長する
・葉芽の発芽も遅く、幼果期に充分の日照を得られる
そんな状況から、充分満足できる着色度で
生産できる為、本年より【すっぴん勝負】としています。
【色悪系統】は、
2回のメイク処理を施しても、納得できない果実ができるので本年度の剪定作業時に、【高接ぎ】対象樹を全て伐採予定です
次年度産より、ALL【優良系統】植栽の編成にしようと、
【高接ぎ部分】に【黄色テープ】の目印を付けています。
※上の旬感句をクリックすると、
対象ページにジャンプします。
弐. 着果率推移【4.17】
4.17時点の着果率推移状況ですが、
◆『ミスなでしこⓇ』と『南高梅』の2系統
ほぼ同じ【着果率推移】を見せています
両系統の梅を【隣接植栽】してるので、【相互交配】
による【相乗効果】が発生してる気がします
◆『パープルクィーン』
【着果推移】対象樹に、一部【山あい園地】がある為、
『ミスなでしこⓇ』&『南高梅』より低い着果率です
◆『ミスなでしこⓇGT』
極端に低い【着果率】には、色んな要因が想定される
一般の梅と比較して【花梅要素】が高い事が、一番の要因
だと考えています
次回は、
【2次生理落果】が落ち着く、
【5月20日頃】を目途に、最終着果量測定を予定してます。
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:18)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:20)
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