睦月.25 ライバル比較【vs パープル南高】


ライバル階級分布比較

当園で誕生した梅『ミスなでしこⓇ』は、
誕生当初より、同一系統【果皮が紫色の大梅】でライバルが存在します。

名を『パープル南高』といいます。

 

『ミスなでしこⓇ』と同時期に誕生して、

育成者が『JA紀南』に種苗権を譲渡している為、

『JA紀南』が、【品種登録】や【育成/販売】を担っています。

 

『パープル南高』は、既に『品種登録済【2012年8月】』の状態で、

2014年より、JA紀南より【苗木供給】がスタートしています。

 

今回、三栖地区で開催された【営農地区懇】の展示資料に

『パープル南高』関連の記事掲載がされてたので、

個人所有の『ミスなでしこⓇ』データと比較検証して

情報提供します。

壱. 地区懇展示資料内容


当地区の【営農地区懇】では、

各作目部会毎に、活動報告や最新情報をPOP展示され

情報開示されています。

 

梅部会の案内資料として、『パープル南高』関連資料【2枚】

が展示されていました。

弐. 『パープル南高』比較検証



今回の提示資料を見て感じた点は、3点あります。

 

壱. 生産数量【H27年】

 ミスなでしこⓇ【当園のみ】     :1,294㎏+α

 パープル南高【育成者を含む3戸】:    75㎏+α

 

 当園の『ミスなでしこⓇ』も【高接ぎ】と【新植】の2種が混在しており、

 現在、早期収獲目的の【高接ぎ】を縮小し、【新植】のみにしてる状況です。

 

 『パープル南高』の収量は、75kg【3戸】。

 当園の収獲量推移に当てはめると、本格収獲が始まるのは、

 5年程度の時間を要するであろう…と感じています。

 

弐. 階級分布

 『ミスなでしこⓇ』の主力階級は、【L~Mサイズ】

 『パープル南高』の主力階級は、【3L~2Lサイズ】

 

 小粒南高と同等の階級分布になる『ミスなでしこⓇ』に比べ、

 『パープル南高』は、南高梅と同等の階級分布に値すると感じています。

 

 青果販売においては、【見栄え】が大きく左右します。

 南高梅と同等サイズである『パープル南高』に優位性があると思ってます。

 

参. 着色度合

 提示写真を拝見する限り、

 『パープル南高』の着色度は園地条件もある為か、バラツキが大きく、

 当園独自出荷規格の【格外:破棄】の着色果がおおく拝見できます。

 

 当園では、品種系統【現7系統】の内、平均着色度の低い粗悪系統【2系統】を

 『淘汰系統』として、間伐・伐採を図っています。

 1品種に特定しないといけない【品種登録】ではなく、【商標登録】をしてる

 『ミスなでしこⓇ』だからできる事だと考えています。

 

 ただ、着色度は、栽培園地条件や、生産者の栽培方法で、大きく左右します。

 実際、当園内に閉じて考えても、品質のバラツキを感じています。

 当園では、【個別相対契約】の形態を取り、

 品質安定する【独自選別規格】を設定し、販売出荷に取り組んでいます。

『ミスなでしこⓇ』収穫果実【2015】
『ミスなでしこⓇ』 収穫果実 【雨採り:濡れ果実】

参. 管理協力体制

『パープル南高』は、

育成者が【JA紀南】に完全委託している状態です。

JA紀南主導で、

【品種登録】・【苗木管理】・【販売流通】を進めています。

 

その点から、【JA紀南】との間で【契約】を交わし、

【JA紀南】管理の下で、【JA紀南でのみ販売】される形態を取っています。

 

『ミスなでしこⓇ』は、

【JA紀南】に委託することなく、【苗木販売】・【販売方法】に規制を設けず

自由度を重視しています。

※ 現在、栽培地区については、【JA紀南管内】に制限して苗木提供

 

また、【販売】については、当園のように【個人相対】による販売以外に、

【JA紀南】を通じた【共選販売】を、2014年よりスタートしています。

四. 個人の想い

今回の『営農地区懇』を通じて、個人として感じた事は、

 

【JA紀南】主導で進めてる『パープル南高』は、

『情報開示』・『体制』の意味で、【大きく・広く・早く】進める事が可能である

と感じています。

 

誕生地区の【三栖地区】の最新情報展示において、

『パープル南高』の栽培情報しか開示されてない点が、

大きく物語ってると感じています。

 

『ミスなでしこⓇ』は、【組織体制】で進めていない…

その点が大きく影響しているから…だと感じています。

 

しかし当園としては、

『生産組織【共選】』としての【生産・販売】の手法はとらずに、

【個体:小グループ】として事業を進めたい…と思っています。

 

【情報開示】については、

当ホームページより随時最新情報を定期発信して、

生産者や消費者の方に広くリアルタイムに開示したい…と思っています。

 

「一個人がが、【大きな組織】と対当して、同一系統の梅を守れるか…」

 

厳しく難しい状況ではありますが、

『ミスなでしこⓇ』の産地化

 という大きな目標達成の為、

【個】の力で、最大限に邁進したい…と思っています。

五. パープル南高比較表

比較項目

壱. 登録方法 

弐. 登録内容 

参. 登録№  

四. 登録年月日

五. 登録者  

六. 育成者  

 

七. 育成経緯 

八. 自家和合性

ミスなでしこⓇ

商標登録

第31類 梅の果実/その他果実

2010年4月2日

那須 義昭 【先代】

那須 義昭 【先代】

 

人工交配した種より苗木育成

系統により、あり/なし

パープル南高

品種登録

果樹 梅類

2012年8月22日

紀南農業協同組合

中田 繁

畑谷 健次

南高梅の枝変わり【変移種】

なし