壱. 栽培作目の推移
その昔
梅農家は、梅の一次加工【漬け梅】による付加価値販売により
全盛を極めていました。
水田や柑橘園は、南高梅園へと改植され、
当地区においては【梅専任農家】も多数誕生しました。
当園においても、
晩柑【八朔】&すもも園地を南高梅へ改植を進め、
全栽培面積の7割強を、南高梅園地とする梅農家へ
と変貌を遂げる動きになってます。
全盛を極めた【南高梅】の一次加工【梅干し】も、
数年前より、「生産量の増大化」、「消費の低迷」により
【需要と供給のバランス】が崩れ、
梅干しの流通鈍化や価格低迷、㎏単価の下落が顕著になり
梅の農業経営が大変厳しい状況に陥っています。
当園としては、そんな状況を受け、
壱. 南高梅の栽培面積の縮小
弐. 南高梅の出荷方法の多角化
【適智適策による園地や等階級別出荷振り分け】
参. 新たな作物への転換【ミスなでしこⓇ etc.】
を図り、栽培品目の調整を図っています。
また、高齢を迎える両親の労働力低下を加味して、
10年程前には、3.5ha程度あった栽培面積を
徐々に縮小する方向で【見直し】を図っています。
理想と考える栽培面積は、2ha~2.5ha。
昨年から本年にかけて、約30aの縮小を図り、調整を図ってます。
当園は、梅栽培の取り組みを始めて、
40年程の月日が経過しようとしています。
取り組みスタート時に植栽した梅の木は、35~40年生の樹齢となり
1つのサイクルが過ぎようとしています。
当園では、樹齢の引き延ばしによる栽培を極力せずに、
積極的な改植による【園地の若返り】に努めています。
今シーズン【H27年秋冬】の改植により、
高樹齢の対象園地に対して、
一通りの【若返り】の実践【改植】を終えることができました。
当園誕生の梅『ミスなでしこⓇ』の新植についても、
目標面積に達してる状況です。
今シーズン【H27秋冬】改植写真 【樹齢:35年前後(当園の古株園】
弐. 栽培方針【面積・作目】の検討
数年前より、
『南高梅』の一次加工【梅干し】主体の経営体制の見直しを図ってます。
最盛期には、梅と柑橘の作目割合が【8:2】ぐらいで、
南高梅の栽培が、全体の7割強を占めてました。
当園で誕生した梅『ミスなでしこⓇ』の産地化を図る為、
5年程前より、
「【南高梅・小梅・温州みかん】⇒『ミスなでしこⓇ』の新植」
【改植】を進めてます。
その効果もあってか、20%の栽培面積率となってます。
また、一昨年より、
新規作目として『アーモンド栽培』のスタートに伴い、
アーモンド苗木の新植を進め、5%の栽培面積率となってます。
そんな効果もあり、
H27年時点の【南高梅】の栽培面積率は、54%となってます。
本年の改植作業は一段落しており、南高梅の他作物への転換を
ストップと位置付けてます。
廃園にしない限り、H27年の栽培品目割合がベースになると
考えてます。
とは言え、
南高梅【55%】/梅全体で【82%】の栽培品目割合となり、
『梅を主軸とする果樹農家』であることは変わってません。
梅農家として生計が立てられるよう、梅栽培に【誇り】を持って
梅の付加価値販売につながる【適智適策による出荷振り分け】を
目指したい…と考えています。
コメントをお書きください
lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 02:04)
1
lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 02:06)
1